「糖尿病の第4番目の合併症?」
2019.03.20
前回血糖値をコントロールすることによって3大合併症を予防するお話を致しました。
それでは血糖値さえコントロールしていれば糖尿病で無い人と同じように寿命を全うできるのでしょうか?
これを証明するには大規模な疫学調査が必要ですが、人の寿命は病気の治療手段だけで決まるものではありません。
ただ、どういう手段で血糖値をコントロールするかで、もしかしたら寿命が違ってくるかもしれません。
一般的に糖尿病治療薬はすい臓のβ細胞から分泌されるインスリンというホルモンを出すようにするものや、分泌されたインスリンが分解されるのを抑制するもの(血中に長くインスリンが存在する)。インスリンそのものを注射する場合。ある一定以上の濃度で血液中にブドウ糖が増えた場合にオシッコに放出するものなど、様々な作用メカニズムのお薬が発売されています。
インスリンは血糖値を下げるだけではなくもう一つの作用として細胞増殖作用があります。血糖値を下げる方にだけ働いてくれれば理想的なのですが、どちらの作用がどの割合で出るのかは予測がつきません。
ヒトの体は実にうまくできていて不必要な物は無いのです。インスリンを分解する酵素もその一つです。血糖値を正常範囲内に下げてくれれば役割は終了です。インスリンが働きすぎると血糖値が下がりすぎて手足の震えや冷や汗をかくなど低血糖の症状が発現し、ひどい場合には意識を消失することもあります。経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インスリンのもう一つの作用である細胞増殖に関してはあまり説明を受けることは無いと思いますが、もしかしたらがん細胞を育てているかも知れません。事実、ある種の糖尿病治療薬は、がんのリスクを上げるかもしれないという報告があります。
ですから、前回もお話ししたようにできるだけお薬に頼らない方法でご自身の血糖値をコントロールするのが良いのです。

具体的には何を食べるかですが、白米や食パンなど血糖値を急激に上げやすい食材を避けることはもちろん、食べる順番も大きく影響します。前菜にサラダやスープなど糖質が少なく繊維質が多い食材を食べ、最後に糖質を少しだけ頂くのが最も自然な方法です。
自然食材でも、糖尿病対策ができることがあります。日々の生活習慣の中に、積極的にいいと思われることを組み込んで健康的に人生を謳歌しましょう。
2019年3月20日
マイコロジーテクノ株式会社
代表取締役社長・薬剤師 西川浩司
「血糖値をコントロールしなければならない理由」
「国民病といわれる糖尿病の正体」
「腸内細菌と共に暮らす」
「活性酸素と腹八分」
健康博覧会2019にブース出展しました
第16回日本機能性食品医用学会ランチョンセミナー開催
それでは血糖値さえコントロールしていれば糖尿病で無い人と同じように寿命を全うできるのでしょうか?
これを証明するには大規模な疫学調査が必要ですが、人の寿命は病気の治療手段だけで決まるものではありません。
ただ、どういう手段で血糖値をコントロールするかで、もしかしたら寿命が違ってくるかもしれません。

インスリンは血糖値を下げるだけではなくもう一つの作用として細胞増殖作用があります。血糖値を下げる方にだけ働いてくれれば理想的なのですが、どちらの作用がどの割合で出るのかは予測がつきません。
ヒトの体は実にうまくできていて不必要な物は無いのです。インスリンを分解する酵素もその一つです。血糖値を正常範囲内に下げてくれれば役割は終了です。インスリンが働きすぎると血糖値が下がりすぎて手足の震えや冷や汗をかくなど低血糖の症状が発現し、ひどい場合には意識を消失することもあります。経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インスリンのもう一つの作用である細胞増殖に関してはあまり説明を受けることは無いと思いますが、もしかしたらがん細胞を育てているかも知れません。事実、ある種の糖尿病治療薬は、がんのリスクを上げるかもしれないという報告があります。
ですから、前回もお話ししたようにできるだけお薬に頼らない方法でご自身の血糖値をコントロールするのが良いのです。

具体的には何を食べるかですが、白米や食パンなど血糖値を急激に上げやすい食材を避けることはもちろん、食べる順番も大きく影響します。前菜にサラダやスープなど糖質が少なく繊維質が多い食材を食べ、最後に糖質を少しだけ頂くのが最も自然な方法です。
自然食材でも、糖尿病対策ができることがあります。日々の生活習慣の中に、積極的にいいと思われることを組み込んで健康的に人生を謳歌しましょう。
2019年3月20日
マイコロジーテクノ株式会社
代表取締役社長・薬剤師 西川浩司






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■研究室から
2019.03.20 | カテゴリ: 研究室から