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「あなたは不眠症?」

「最近眠れなくて」や「夜中に何度も目が覚めてトイレに行く回数が増えた」という方が多くいらっしゃいます。年と共に睡眠時間が短くなるのは生理的な現象です。しかし、几帳面な方は決まった時間に就寝して、決まった時間に起床しないと気が済まない方がいらっしゃいます。

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睡眠は眠っている時間よりも、その質が大事です。
かの有名なナポレオンやエジソンは4時間、フランツ・ヨーゼフ1世は3時間しか眠らなかったといわれています。現代でも、かつて10種競技で活躍した芸能人の武井壮さんは、2時間睡眠を取れば十分というショートスリーパーです。

夜眠れないというお年寄りの方によくよくお話を聞くと、2時間ぐらい昼寝をしている方がいらっしゃいました。それじゃ夜眠れないのは当然ですよね。

また、眠れないからと睡眠薬を服用するのはお勧めできません。いまや日本人の20人に1人が睡眠薬を使っているといわれています。しかし、睡眠薬を連用していると次第にお薬が効かなくなる、いわゆる耐性が出てきます。そのため、お薬の量を増やさなければ眠れなくなってきます。

睡眠は本来生理的な現象です。それなのにお薬を飲まないと眠れないというのは、非生理的に睡眠を作っていることになります。そのうえ一部の睡眠薬は認知症のリスクも報告されていますので、どうしても眠らなければならない状況でない限り、眠くなければ起きていればよいのです。2日も3日の連続して起きていられる人はまずいません。

睡眠に関係しているホルモンにメラトニンというのがあります。これは昼間セロトニンという物質が夜にメラトニンに合成されます。セロトニンは豆腐、チーズ、バナナに多く含まれるアミノ酸から合成されます。

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生活のメリハリをつけることも重要で、昼間は外で活動するとセロトニンがたくさん合成され、それが夜になってメラトニンになります。また、光を感じるとメラトニンの合成がストップされますので、就寝前は部屋を暗くすることが質の良い睡眠を得るためには重要です。就寝前にスマホの画面を見るのはやめましょう。

また、このメラトニンは酸化ストレスがかかると酸化メラトニンになり効力を失います。このメラトニンの酸化を抑制する成分が入った食品を摂り健康的な睡眠を確保していただき充実した毎日を送ってください。
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