【2月】厳しい寒さの中にも春の足音が聞こえてくる今日この頃です。
2017.02.22
花粉症の季節が来る前にアレルギー対策を!

花粉症は、アレルギー性鼻炎の1つで、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが主な症状です。日本でのスギ花粉症患者は、人口の約16%のおよそ2000万人もいるとされています。近年では、ヒノキ花粉症やその他の植物の花粉症患者も増えています。
特に症状が重い方は、花粉の飛散が始まったとき、あるいは症状が少しでも現れたときに薬物療法を開始する初期療法を行うことをお勧めしますが、まずは今からできる効果的な花粉症予防策をご紹介します。
・マスクやメガネで花粉を取り込む量を減らす。
・花粉が付着しやすいウール素材を避ける。
・帰宅時に玄関で上着や髪についた花粉を振り払う。
・うがいや手洗いをして花粉を洗い流す。
・外に干した洗濯物や布団はよくはたいてから取り込む。
・部屋は掃除機をしっかりかけ、できれば水拭きをする。
・空気清浄機を利用する(花粉を含めダニやハウスダスト対策にもなります)。
そして、なんといっても睡眠をしっかりとって1日3食バランスの取れた食事を心がけることで正常な免疫機能が保たれ、花粉症の症状の悪化を防ぐことができます。またこの時期は、鼻の粘膜を刺激し、花粉症の症状を悪化させてしまうたばこの煙や、アルコールなどの刺激物を控えることもお勧めします。
アレルギーに負けない食材を取り入れよう!

◦青魚に多く含まれる「EPA・DHAなどの多価不飽和脂肪酸」や、なたね油や大豆油に多く含まれ、体内でEPAやDHAとなる「αリノレン酸」は、かゆみや発疹を軽減します。
◦緑茶や甜茶などに含まれる「ポリフェノール」は、かゆみによる炎症を抑えます。
◦サンマや牛レバー、マグロに多く含まれる「ビタミンB」は、免疫機能を正常にする神経伝達物質を合成します。
◦ヨーグルトなどに多く含まれる「乳酸菌」は、免疫機能を向上させます。
また、体内の老化を進める活性酸素が、アレルギー反応や炎症を活性化させることも分かっています。そのため、抗酸化作用の強いビタミンA(鶏レバーやウナギ、にんじんやかぼちゃなど)や、ビタミンC(ピーマン、ブロッコリー、オレンジなど)、ビタミンE(ウナギ、かぼちゃ、ナッツ類、ひまわり油や綿実油など)を多く含む食材を積極的にとりましょう。この3つのビタミンは一緒にとることで相乗効果も期待できます。
時節柄、お身体を大切に、ますますご健康でご活躍のほどお祈りいたします。
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■研究室から
2017.02.22 | カテゴリ: 研究室から