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「ウィルス感染と免疫3」…重要な役割を担う亜鉛

新型コロナウィルスの感染拡大が益々拡がりを見せ、先が見通せなくなってきました。
私たちが今出来る事は全員が保菌者だと思って人にうつさない事。そのためには他人との接触を必要最小限にし、自宅待機することです。
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日本人は比較的重症化しにくいというデータもある一方、その日本人の統計で致死率はインフルエンザの10倍から10数倍といわれています。インフルエンザと違って決定的な「治療薬がない」ばかりか予防のための「ワクチンもない」のです。
自分の健康いや「生命」は自分で守るしかないのです。不幸にして体内に新型コロナウィルスが侵入してしまった場合、やはり最初に出動するのが免疫細胞です。新しい研究結果が次々と報告されています。
いくつか紹介いたします。

公益社団法人日本ビタミン学会(京都市左京区)は、「免疫応答に対する微量栄養素の果たす役割の正しい認識について」と題した見解を同学会のサイト上に示しました。
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「新型コロナに対する予防効果の治験はないが、ビタミンA、B6、B12、C、D、Eおよび葉酸を含むいくつかのビタミンや、亜鉛、鉄、セレン、マグネシウム、銅などの微量元素は、免疫系の細胞や組織を支える上で重要な役割を果たす」とし、「微量栄養素の欠乏または不足は免疫機能に悪影響を与え、感染に対する抵抗力を低下させる可能性がある」との見解を示しています。

この中でほとんどの日本人が不足している亜鉛は非常に重要な役割を担います。
ウィルスに感染すると体の中で「炎症」がおこります。この炎症に関係している細胞は「亜鉛欠乏状態だと暴走する」ことがわかってきました。このため、治療の一手段として亜鉛を点滴する臨床試験も開始されています。

皆様には幅広くバランスの取れた食事とともに亜鉛を多く含む食品を摂っていただき、健康で豊かにお暮しください。
  
  
  
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